３６．８℃の微熱。

　
こ、ここっ････。

ここここっ、コケッ。あ、違う！


「ここっ、こ、告白ぅー!?!?」

「あーもぅ、大きな声出さないでよっ！シーッだってば！」


ちょっとちょっとちょっと!!

あたしが先生に告白!?　何かの間違いなんじゃないの!?

ユカ様は慌ててあたしの口元を手で押さえたけど、こっちは叫んじゃうのも仕方ないって。

身に覚えがないんだもん！


「ちょっとぉ、アンタ本気でなんにも覚えてないの？　まさか、告白したこと自体なかったことになってんじゃないでしょうね!?」

「････」


とりあえずあたしが静かになると───というかショックで固まると、ユカ様は小声ながらも強い口調で問い詰めてきた。

それに対してあたしは何も答えられずに言葉を詰まらせるだけだ。

“なかったことに”とか“覚えてないの？”なんて聞かれても、あたし自身どう説明したらいいのか教えてほしいくらいで。


「マジですかい････」


しばらくしてもあたしからの返答が聞けなかったユカ様は、そう言って大きなため息をついた。