36.8℃の微熱。
・・・・告白、本当にしたのかな。
でもなんで?
そもそもさ、好きじゃなかったら告白なんてしないよね?
もしユカ様の言ったことが嘘じゃなければ、あたしは先生のことが好き・・・・ってことになる。
悪い冗談はやめてほしい。
「ね、ねぇユカ様・・・・」
「なんすか」
暗がりの中でもはっきり分かるガックリとうなだれたユカ様の背中に、恐る恐る声をかけた。
真相を確かめねば。
「あのさ、気を悪くしないでほしいんだけどさ。あたしが先生に告白したっていうのは、ユカ様が見た夢の話とかじゃないよね?」
おっちょこちょいな面もあるユカ様だから、もしかしたら夢と現実がごっちゃになっているんじゃないかと思って。
だって当人のあたしは全く記憶にないわけだし、先生だってあんなんだったし・・・・。
悪い冗談だと思ってもおかしくないはず、だとあたしは思うのだ。
けれど。
それに反してユカ様は、ガバッと勢いよく布団をはねのけ、たいそうご立腹な様子で言う。
「バカじゃないの!?」
と。