36.8℃の微熱。
そのためには、問題もストレートじゃなくちゃ意味がない。
そして、そこに書き込む答えも。
「ごめん。ちょっと待ってて」
そう言って、あたしはベッドに腰かけて抱いていたあんこを布団の上に移動させた。
それからよしっ!と立ち上がり、勉強机まで行って椅子を引く。
そうして書き込んだ答えは・・・・。
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問1.
王子のことは好きですか?
A.好きじゃない。
問2.
先生のことは好きですか?
A.好き。
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「これがあたしの本当のキモチ。・・・・うん、これが本当」
前に王子が告白してくれたとき、『誰かを好きだと思う理由なんて本当はあってないようなものなんだから』って言っていたけど。
こうして書いた答えを改めて見ていると、その意味がよく分かる。
大嫌いだったはずの先生を好きになるなんて、まさに王子が言ったことそのままだし。
憧れていた王子の想いを断ることになるなんて、ちょっと前までは考えられなかった。
だけど・・・・。