36.8℃の微熱。
 
なんていう謝り合いが、あたしたちの間でしばらく続いた。

昨日は初日だったこともあって、普段気にしない性格のあたしも多少落ち込んだりもしたけど。

でも、いい子でよかった!


「じゃあ、改めまして。あたしは宇佐美ユカです。よろしくね」

「江田茜です。こちらこそ仲良くしてやってください」


そうして自己紹介をして、ユカちゃんと念願の赤外線。


「あたしの行った?」

「うん、来た来た!じゃあ、次はあたしのね!」

「受信〜!」

「送信〜!」


なんて言って、あたしのメモリーにはユカちゃんが、ユカちゃんにはあたしがしっかり登録された。

そんなあたしたちを見ていた浅野王子も満足そうに微笑んでいて。


「あ、ねぇねぇ!浅野君もついでだから交換しようよ!」

「いいね〜!ついでついで!」


あたしの提案にユカちゃんも乗っかってくれて、3人で赤外線。

つい口が滑って“ついで”と言ったあたしは、浅野王子に軽く睨まれちゃったけど。

でもでも、そんな顔もあたしにはとっても癒しの王子様だった。
 

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