36.8℃の微熱。
 





高校生活2日目は、そんな感じでワイワイと終わり・・・・。


「じゃあ、お先に。また明日ね、江田さん」

「茜ちゃん、ホントのホントに用事なのぉ? カラオケは〜?」


教室の掃除を終えるとすぐに帰っていく浅野王子と、どうしてもカラオケに行きたいと言うユカちゃんに手を振り。

あたしは1人、校門を出た。

向かう先は、魔王がいる塾。

申込書を出しに行くんだ。


あたしがまた入ることになった塾は・・・・というか魔王に騙されて入ることになった塾は、この界隈じゃちょっとした有名塾。

『東進ゼミナール』といって、建物も立派なら先生方もご立派。

主婦たちの間では、その塾に子どもを通わせていると言えばご近所さんに鼻が高い・・・・らしい。

あたしのお母さんはそういうのを全く気にしないタイプだから、それはまぁいいんだけど。


「はぁ、足が重いなぁ・・・・」


心なしか、鞄に入っている申込書もズシンと重く感じる。

今から、勝ち誇った顔の“魔王”こと片桐先生の顔も浮かんでくるってもんだよ。はぁ。
 

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