蝉時雨を追いかけて
「また裏サイトか?」
「正解! しかも今回は写真まで載ってたのよ。これ見て」
おかっぱがバッグの中から紙を取り出した。サイトをプリントアウトしてきたらしい。
そこには、たしかにあのふたりのキス写真が載っていた。
撮られている位置からいって、昨日フラッシュがたかれた場所で間違いない。
だれかが撮影して、裏サイトに載せた。いったい誰が。
「間違いなく拓馬と北村麗華の写真だな」
「そうなのよ。意外とキスまで時間がかかったわよね」
「ところでおかっぱ、なんで昨日の夜練習にこなかったんだ?」
「ああああれ、い、いかなかったっけ? あ、そうそう、きき急用ができちゃったのよ」
このあからさまな動揺ぶりはどう受け取ればいいのだろうか。
「なんだ急用って」
「ななななななんでもい、いいじゃない。とにかく、はやくゲジのところに行きましょうよ」
おかっぱは間違いなくなにかを隠している。
おかっぱほどの観察力がないおれにだって、それくらいはわかる。
いったいなにを隠しているんだろうか。
「正解! しかも今回は写真まで載ってたのよ。これ見て」
おかっぱがバッグの中から紙を取り出した。サイトをプリントアウトしてきたらしい。
そこには、たしかにあのふたりのキス写真が載っていた。
撮られている位置からいって、昨日フラッシュがたかれた場所で間違いない。
だれかが撮影して、裏サイトに載せた。いったい誰が。
「間違いなく拓馬と北村麗華の写真だな」
「そうなのよ。意外とキスまで時間がかかったわよね」
「ところでおかっぱ、なんで昨日の夜練習にこなかったんだ?」
「ああああれ、い、いかなかったっけ? あ、そうそう、きき急用ができちゃったのよ」
このあからさまな動揺ぶりはどう受け取ればいいのだろうか。
「なんだ急用って」
「ななななななんでもい、いいじゃない。とにかく、はやくゲジのところに行きましょうよ」
おかっぱは間違いなくなにかを隠している。
おかっぱほどの観察力がないおれにだって、それくらいはわかる。
いったいなにを隠しているんだろうか。