MH
一旦距離をとったMHⅡは、私の目の前で跳躍した。

その跳躍力も尋常ではない。

三階建ての大学の校舎を眼下に見下ろすほどの高い跳躍。

然程力をこめたジャンプではないにもかかわらず、だ。

その高度から、MHⅡは前方宙返りの後、私目掛けて急降下!

回転の遠心力と落下速度を加えた、強烈な蹴りを放つ!

「……!」

反射的に私は腰を落とし、両腕でその蹴りを受け止める!

ズンッッッッ!!!!

まるで地響きのような音がした。

その威力、力感に砂埃が舞い上がる。

「……」

体内の戦闘補助用CPUが、先程のMHⅡの飛び蹴りの衝撃値を自動的に計測した。

「10トン…!」



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