真紅のジョリーロジャー
「えーと。じゃぁヴァン、あんたはなんで航海士を探してるの?」

トエルが落ち着いた声で話す。



窓の外から雨音が聞こえる。
微かに雷鳴も混じっているようだ。


「そりゃぁ皆さん御察しの通り、俺と一緒に海賊になってくれる奴を探してる。
お、まじで雨降ってきた。お前すげえな!」


そう言い終わるとセピアの方を向いた。



「俺と一緒に来てくれないか?」


セピアの顔が上がり、ヴァンを真剣に見つめる。



「私、航海士の勉強を始めたときから海に出るの…夢だったの。
産まれてからずっと海を見てきたから。でも―」







その時扉が開いた。


< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop