真紅のジョリーロジャー
なぁトエル、この町で一番有名な航海士知ってるか?

と言うとトエルは少しムッと顔をしかめたがすぐに
しょうがないわねー昔っから変わってないんだから。と言い、足早に歩き始めた。

◇◆◇

「あのさぁ…俺、航海士探してんだけど」

トエルに連れられて来た先にいたのは、まだ15にも満たない様な少女だった。

ウ゛ァンの紅の髪が僅かに動き、同じ色の瞳が目前の少女を眺めるために上下に動く。

「だから、この子が航海士よ。町1番の」





ブロンドのふわふわした長い髪を持った少女は視線に気付いたのか少し身を縮めた。
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