男装ホスト.Lie ~私の居場所~
私が起きた直後。
慎さんに引き摺られ晴が病室を出て行った入れ替わりに、白衣を着た胡散臭いおっちゃんが入ってきた。
「おー、体調どう?」
『もしかして…医者?』
「もしかしなくてもそうや!お前おもろいな(笑)」
『…体調は悪くないですよ。何でここに居るか分からない位』
「まぁ今回倒れたのはな、大した事あらへん。凌が早まっただけやな」
『はぁ…』
「アンタいくつ?」
『…20です』
「ええで?俺の患者訳アリばっかりやし、お前なんか軽い軽い。ほんまの事おっちゃんに言いや」
『…じゅうはち、です』
「18、か。まだまだ成長期やな。ホストやってるって、周りの奴らには女だって言ってないんやろ?」
『はい…』
「四六時中、そうやって胸部圧迫してんの?晴樹と一緒に暮らしてるって聞いたけど」
『はい』
「原因はそれやな」
『…う』
こればっかりはしゃあないやん。
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