最後の恋はアナタの隣で
だからよく分からなくて当然だし、先月の一ヶ月記念日にはこれといって何もしてなかったから、てっきりそれが普通なんだって思ってた。


少し戸惑いながらも出かける準備を済ませると、春樹さんがマンションの下まで呼んだタクシーに二人で乗り込み、この前と同じド派手なブランドショップに向かう。


あそこへ行くのはこれで二回目。
なのにやっぱりソワソワして落ち着かない。


きっと私には一生慣れる事なんて出来ないだろうなって思いながら、十分ほどでお店の前に停車したタクシーから降りると、春樹さんと手を繋いで店内に入った。


夜七時っていう時間帯の所為か、店内には出勤前のキャバ嬢やホストしかいない。


中にはお客さんらしき人を連れてる人もいて、その誰もがショップの雰囲気にぴったりとマッチしてる。
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