最後の恋はアナタの隣で
「無理矢理聞き出すもんじゃないって……アンタがそれ言うの?」

「え? あぁ、俺は特別なんだよ。しつこく聞いても許される神的な存在だから」

「アンタってまじで馬鹿でしょ」

私がわざとゲンナリした声を吐き出すと、宮沢は大笑いして再び横になった。


そんな宮沢を横目でチラリと捉える私の心は――気が付けば凄く軽くなっていて。


口には出せないけど、宮沢に対して“ありがとう”という感謝の気持ちが湧き上がってきた。



「ていうかさぁ、橘先輩とは上手くいってんの?」

寝転がったまま、宮沢は急にそんな質問を投げ掛けてくる。


視界の端で宮沢を見ていた私は腰を少しだけ右に捻り、寝転がってる宮沢の顔にきちんと視線を向けた。
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