最後の恋はアナタの隣で
「上手くいってると思うよ。三ヶ月記念で指輪も貰ったし」

「まじで!? 今つけてる!?」

「うん。つけてる」

そう言って左手の甲を見せると、宮沢は「すげぇ!」と声をあげて起き上がり、食い入るように指輪を見つめた。


「やっぱ大人は違うよなぁ。俺、彼女が出来てもまだこんなプレゼント出来ねぇや」

「お小遣い貯めれば買えるじゃん」

「それだと意味ねぇだろ。自分が働いた金で買わないと」

「何で?」

「男のプライドってやつだ」

「意味分かんない」

やけに真面目な顔で言う宮沢に、私は思わず笑いを零す。


最初の頃はこんな風に笑ったり出来なかったけど、たくさんの安心感を与えてくれる宮沢と、私は素直に笑い合えるようになっていた。


こんな友達が一人いるだけで、何だか凄く強くなれたような気分になる。
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