最後の恋はアナタの隣で
だけど今日は残念な事に、ジャージも体育着も持って来てない。


「……屋上に行って乾かすか」

私は一人虚しくそう言って、絞れるだけの水分を制服から絞り出し、濡れたハイソックスを脱いで素足のまま上履きを履いた。


そして、鍵を開けて個室から出ると、歩く度にペシャペシャと水音が鳴る上履きに不快感を覚えながら、屋上へと向かう。


すれ違った生徒達からは、何事だという好奇の視線を浴びせられた。


だけどそれはほんの一瞬で。


好奇の視線はすぐに、笑い声へと形を変える。


……何が面白いのか全く理解出来なかった。


低レベルな攻撃を仕掛けてくる奴らの事も、それを見て笑う低レベルな奴らの事も、私には全く理解出来ない。
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