最後の恋はアナタの隣で
食べたくない訳じゃない。

食べれないだけ。

食べたいのに食べれないっていうのは本当に苦しくて――春樹さんがせっかく作ってくれた料理を吐いてる事が、何より辛かった。


吐く度に「ごめんなさい」って思ってた。

料理を作ってる春樹さんの背中を見ながら泣きそうになった。


「あんな事さえなければ」――って、その思いが強くなるにつれて、学校にいる時の吐き気と冷や汗が増していった。


屋上に行くのをやめて以来、過呼吸は起こしていない。


だけどいつ起きるか分からなくて、毎日ビクビクしてる。


いつになったら治るんだろう。
一生このままだったらどうしよう。



――私は肉体的にも精神的にも、疲れ果てていた。
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