十和の時
さっそく、型紙から取り出す。
サイズをいくつか作らないといけないから面倒だ。
MLで作ると、十和は小さいからでかいままになってしまう。
どうしても妥協はできない状況だ。
「十和、これ使って。」
手渡されたものは、メイドさんになる子の採寸の用紙だ。
なぜか十和だけ抜けている。
いつの間に。。と思ったが、いつもチャイムとともに走って帰るから
自分だけ採寸されてなかったことに気づいた。
まぁ、自分のは依織に頼めばいいから。
「てかさ、わたしそんなに裁縫得意ぢゃないんだけど。」
「大丈夫!十和ならプリッヶッ見たらがんばれるっしょ?」
「ぁー。まぁ、たしかに。。」
「ほら、あそこ見て!」
依織が指さした先には、雅先輩とイツキが背中を向けて立っていた。

あぁ・・たしかにプリッヶッは見えるけどさ。。
あの女なに?!

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