十和の時
「たっだいまー」
もう一度学校に戻った二人は、
教室のドアを勢いよくあけた。
十和は気づかなかったが、意外に文化祭一色になっていた。
喫茶店で使うコップやお皿などがすでに
用意されて、あとは飲み物、食べ物ぐらいを用意すれば
いつでもお店を開ける状態になっていた。
「あれ、理恵は?」
「部活だよ、部活。」
「ぇ。いつ作るの?暇ないぢゃんね。」
顔をあわす十和と依織。
二人で大きなため息をついた。
結局わたしらがやらんなんのか。。。と。

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