花が咲く頃にいた君と
あたしはひょっこりと顔を覗かせて、オレンジで満たされた部屋に目を奪われた。


20畳程の屋根裏部屋には、ベッドが1つ置かれているだけだった。

他の部屋と比べると、掃除されていないのか、天井窓から射し込むオレンジの光に、埃がキラキラと反射していた。


あたしは部屋に上がりこんで、出窓を開けた。


涼しい風が吹き込んで、新鮮な空気が部屋を満たしていく。



端に寄せられた梯子を天井窓にかけると、そこから屋根の上へと出られた。


< 34 / 270 >

この作品をシェア

pagetop