億万色Love



「彼もやるよねぇ。最近そんな男性がモテるんだね。無言の優しさってやつかな?いいよね、僕の時代とは全く違うから羨ましいよ。君たち付き合ってるのかい?」


「え、えっ?!私たちはそんな関係じゃありませんよ!!」


50代ぐらいだと思う運転手さん

その、すごく嬉しそうに直人くんのことを話す姿を見て


なんだか……思わず顔が緩むんだ


「そうか…。まぁでもそのお金は返さない方が彼のためかもな。」

「………」

「君が大切に使いなさい。大切に貰っときなさい」

「…………‥はい」



家に着くまで、この封筒を離すことなく持っていた



"すいません、そこのコンビニで一人降ります"


から


"じゃーな"


の間にこっそり…?



いや、乗った時にはもう置いていたかもしれない


…どっちみち、いつ置いたのか私にはさっぱり分からない


それに今、どう思えばいいのかさえ分からなくなっている……‥




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