億万色Love
「ナナ、撮ってくれない?お願い♪」
「え?私っ?」
顔を上げ、矢島華子を見た
デジカメを差し出し、笑顔で私を見る矢島華子
それに対し、"やめてくれ!断れ!"と言わんばかりの亮の表情
その表情に…
「いいよ。はい、二人並んで〜」
亮に対してのSの血が騒いだ
「ちょっ…まじか…っ」
カシャ。
「ありがとー、ナナ。早速プリントしにいこっ♪じゃまたね、亮くん!あ、次の講義サボるから♪」
「‥‥」
「‥‥」
矢島華子は嵐のように去った
そして私と亮の間には、なぜか気まずい空気が漂う…
「ナナ」
「なに‥?」
「なぜ写真を撮った?」
「別に…いいじゃん?写真くらいさ。撮りたい、って言うんだから仕方ないじゃん」
「仕方なくねぇよ!俺が世の中で1番嫌いなのがカメラって知ってるよな?!ナナと写るなら100歩譲るが、それ以外のやつとは…」
「あぁはいはいはい!分かりました!どうもすいませんでした!二度としません。」
「いや……そんな謝らなくても…」
「どっちよ!」
亮の苦手なもの
和食の次はカメラだ。
まぁ、ただ単に写真が嫌いなだけで、理由は知らない
また家柄の事情だろうね……
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