億万色Love




「ナナ、撮ってくれない?お願い♪」

「え?私っ?」


顔を上げ、矢島華子を見た


デジカメを差し出し、笑顔で私を見る矢島華子

それに対し、"やめてくれ!断れ!"と言わんばかりの亮の表情


その表情に…


「いいよ。はい、二人並んで〜」


亮に対してのSの血が騒いだ


「ちょっ…まじか…っ」


カシャ。


「ありがとー、ナナ。早速プリントしにいこっ♪じゃまたね、亮くん!あ、次の講義サボるから♪」

「‥‥」
「‥‥」


矢島華子は嵐のように去った


そして私と亮の間には、なぜか気まずい空気が漂う…


「ナナ」

「なに‥?」

「なぜ写真を撮った?」

「別に…いいじゃん?写真くらいさ。撮りたい、って言うんだから仕方ないじゃん」

「仕方なくねぇよ!俺が世の中で1番嫌いなのがカメラって知ってるよな?!ナナと写るなら100歩譲るが、それ以外のやつとは…」

「あぁはいはいはい!分かりました!どうもすいませんでした!二度としません。」

「いや……そんな謝らなくても…」

「どっちよ!」


亮の苦手なもの

和食の次はカメラだ。


まぁ、ただ単に写真が嫌いなだけで、理由は知らない

また家柄の事情だろうね……




.
< 128 / 179 >

この作品をシェア

pagetop