億万色Love
「陽介くんの隠れ場所♪四年の先輩が話してるの聞いてね、もうこれは行くしかない!って思って」
「隠れ場所?そんなのあるわけないじゃん…。っていうか、私も色んなの聞いたよ。専用部屋だの休憩場所だの、しまいにはジェット機通学…。ありえないって。そんなのは人が作ったデタラメにすぎないから」
「えー…そうかなぁ」
「そうだよ。だって陽介くんはあくまで私たちと同じ生徒だよ?理事長の息子だからって特別な何かがあるわけない。信じない方がいいね」
まぁ……
少しは信じて、見に行っちゃった本人が言うのもおかしな話だけど…
「うん……でもさ、よく考えたら陽介くんにだってお気に入りの場所はあるはずでしょ?」
「お気に入りの場所ね…」
陽介くんに限って、そんなのはないような気もする
"どこでもいい"
って考えを持ってそうだもん
「絶対あるよ!ほら、私たちだって、前の大学でもココでもベンチ見つけては集まるでしょ?そこがいつしかお気に入りの場所になってるんだから、陽介くんにもあるはず!!」
「まぁそう言われてみれば……」
お気に入りじゃなくても、立ち寄る場所などはあってもおかしくはない
「でしょでしょ!」
しかし…
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