億万色Love



気持ちに気付いてからも、私の態度は変わらなかった


みんないつも通り


もちろん、亮もいつも通りにナナ一色だった


二人の間に入って、なんとかごまかしてきた

いつも通りに…―


亮の喧嘩相手になり、その空間が楽しかった


まぁナナは私たちの喧嘩にはお手上げ状態みたいだけど…


でもいつしか、このままじゃ皆がダメになりそうで…


私は亮の邪魔をしてみた

亮のために。


絶対叶わない恋だと知ってるから…


その反対に、ナナの気持ちを亮に向かせようかとも思ったよ


でもナナの意思は固いの

だったらいっそのことナナに好きな人を作らせて、恋人にしちゃえって思ったんだ


ナナに恋人ができたら、さすがの亮も踏ん切りがつくかなぁって……

もう頑張らなくて済むからさ。

……………誰も。



でも、そう簡単にはいかないよね…

何度も失敗して、ナナに恋人探しなんて夢のまた夢

本人がやる気ないんだもん


コンパも誘っても来なくなるし、
亮に見つかったら怒られるし…


繰り返しだった……。



そんなある日


とうとうチャンスはきたんだ




< 151 / 179 >

この作品をシェア

pagetop