億万色Love
気持ちに気付いてからも、私の態度は変わらなかった
みんないつも通り
もちろん、亮もいつも通りにナナ一色だった
二人の間に入って、なんとかごまかしてきた
いつも通りに…―
亮の喧嘩相手になり、その空間が楽しかった
まぁナナは私たちの喧嘩にはお手上げ状態みたいだけど…
でもいつしか、このままじゃ皆がダメになりそうで…
私は亮の邪魔をしてみた
亮のために。
絶対叶わない恋だと知ってるから…
その反対に、ナナの気持ちを亮に向かせようかとも思ったよ
でもナナの意思は固いの
だったらいっそのことナナに好きな人を作らせて、恋人にしちゃえって思ったんだ
ナナに恋人ができたら、さすがの亮も踏ん切りがつくかなぁって……
もう頑張らなくて済むからさ。
……………誰も。
でも、そう簡単にはいかないよね…
何度も失敗して、ナナに恋人探しなんて夢のまた夢
本人がやる気ないんだもん
コンパも誘っても来なくなるし、
亮に見つかったら怒られるし…
繰り返しだった……。
そんなある日
とうとうチャンスはきたんだ
.