億万色Love



ナナ。

私ね、本当にナナにとって大切な人を見つけてほしいの


余計なお世話だけど、


私がそのお手伝いをさせてもらってます。


私が勝手に決めちゃった相手は条地陽介くんだけど


きっと間違ってないと思う

悪くないよね?

怒んないよね?


ナナだったら私の気持ち分かってくれるよね…?



色んな作戦ねってるから、覚悟しててよ、ナナ。


そして亮。

後戻りなんてしないでよね

突っ走ってきたまま、これからも走り続けて。


そしたら私が亮の道になってあげる



―――――


廊下でナナと私が亮を見送った直後、私は閃いた


ナナと陽介くんは隣同士で住んでるんだし、接点が大学じゃなくても家でいいんだっ♪


そう私の閃いた脳は、すぐに口に届いた


「今日家帰ったらさ、直接聞いてみてよ!」

「はっ?!なに!?」

「だからぁ!陽介くんに、あの開かずの間のこと聞けば早いじゃん?」

「いやいやいや!なんで私が!?直接聞いてどうするのよ!」

「私は恥ずかしくて聞けないし、せっかく隣に住んでるんだからついでじゃん♪」

「ついでって……。無理だよ。あの陽介くんが話すわけないもん。それが真実だとしてもね」

「分かんないじゃん!態度で感じてきてよ!」

「香留あんたね…」

「おーねーがーいー!!!!」

「………むり」

「なんとか――――!!!!」

「…………」


困った顔をしたナナ


………勝った♪



【香留side終】


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