億万色Love
バスを降り、歩いて家まで帰る
少し慣れてきたこの家までの坂を必死になって歩いていると、家の前に一台のワゴン車が停まっているのが見えた
距離からして、条地家なのか七元家なのか分からない。
が、しかし
この胸騒ぎは何…?
近づくにつれて見えてくる人影に、私の顔は見事に引き攣った
「よぉ!遅かったな。寄り道か?」
そう軽々しく話し掛けてきた人物
……まさしく、津上亮…
そうか…胸騒ぎの原因はこのワゴン車……
見覚えのある車だと思った…
でも、なぜ?
「な…んで分かったの…?ここって」
「そんなの、調べりゃすぐだよ。まぁ調べたのは俺じゃないけど」
そしてすぐ運転席から出てきたスーツ姿の男性が私にぺこりとお辞儀した
見たことある…!
たしか…
「執事の成と申します。七元様、この度は大変ご無礼なことと十分に承知している次第でありますが、亮様の泣きの要望で七元様のお宅を調べさせていただきました。何卒、お許しくださいませ」
………。
執事の成(なり)さん……
この方は津上家の執事さん
主に亮の担当らしく、私も何度か見たことがある人
調べた…って…?
今もなお頭を下げている成さんの横で、なぜか上機嫌の亮は私の変化に気付いているのか、いないのか…
もうあんたが怖いよ………
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