億万色Love




「ごめん…俺またやっちゃった…」

「……え…?」


「なんでかな……、ナナのことになると自分でも分かんない…。やってること無茶苦茶だよな」

「………」

「またナナを困らせちゃった…。俺って情けねぇ……。ほんとごめん!」


亮は頭をかきながら、ため息をついた


我に返ったのだろうか…

いきなりソワソワし始めた亮は


「じゃ、ナナまた学校でな。成さん車出して」

「はい」

「うわっやべ!?時間ギリじゃん!パーティー間に合うよう急いで成さん!!」

「分かりました。しっかりシートベルトをお締めください」



私はそんなやり取りを


言うまでもなく、ただただ見ていた


去っていく車を


言うまでもなく、ただただ見ていた


亮ってほんとに曲がらない奴…


こんなとこまで押しかけて、何を聞かれるのかと思いきや、反省して帰っていった


くせ者だと言われれば、そうかもしれない


でも、一つ付け加えれば


筋の通った、くせ者だ



………なんて

私は車が見えなくなった今でも、家の前で突っ立ったまま


……のんきでもいられない!




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