億万色Love



だよね……

おかしいもんね、私


でも、よく悟るよね陽介くんも。

「あの…さ、勉強って毎日してるの?」


やっぱ単刀直入には聞けず、徐々に徐々に………


「うん」

「なんか…その……勉強がはかどる時というか、まぁ場所というか……集中できる秘訣?みたいなのって陽介くんにあるの?」


「そんなのお前に言って何のためになんだよ」

「一応私も勉強に集中したい時だってあるし、陽介くんみたいに何かあるなら…と思って…」

「何が聞きたい」

「え?」


「はっきり言えよ。時間の無駄だ。俺の勉強法なんてお前に言ったって役に立つわけない。自分でも分かってんだろ?」


「う……ん」



グサッ…と鋭い何かが私を刺す


コーヒーを飲み終えた陽介くんは椅子から立ち上がり、ポケットに手を入れた


「陽介くんって、いつも何処で勉強してるの?」

「大学か家」

「大学って教室…?」

「当たり前だろ。お前は教室じゃねぇのか」


「そうじゃなくて……、授業以外で勉強してる所とかないの?」


「………」


「たとえば………」


「たとえば?」


「理事長室付近の部屋とか……」

「………」


黙ってる陽介くんを見ることはできず、気まずい私は俯いたまま


「あの辺誰も使ってなさそうだし、静かそうだし…あぁいう所とか集中できそうだよね…


"開かずの間"


陽介くんの極秘勉強部屋……なの?



「誰に頼まれた?」

「?」



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