億万色Love
なんでそんなに怒るの?
教えてくれたっていいじゃん…
「俺のこと…調べるようなマネ二度とすんな」
それだけ言って、陽介くんは部屋に戻っていった
陽介くんが怒る理由
なんとなく分かる気もするけど
なんか無償に悔しかった
きっと今までに香留みたいなファンは腐るほどいたんだと思う
私みたいに、知りたがって聞きにきたりとか
嫌ってほど経験してるんだと思う
聞けなかったことが悔しいんじゃなくて
陽介くんが嫌ってる行為を私はしてしまった
それが悔しかった
残っていた洗い物を済ませ、全ての電気を消した
部屋の角に置かれてる飾りのライトだけが光る空間に私は立たずんだ
早くお風呂に入って寝たいのに
体がここから動かない
名残惜しいというか
諦めきれないというか
意地になってるだけ…?
陽介くんから直接聞けるかも、って期待してたのかも…
私…バカじゃん…
陽介くんが言うはずない
そんなの分かりきってて
こんなのを好かない性格って分かりきってて
聞いてしまった私が悪い
トントン…ー
「陽介くん…?あのね…さっきはゴメンなさい。もうあんなこと聞いたりしないから、それだけ約束しにきた。」
返答はない
「じゃあ、おやすみなさい…」
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