億万色Love




陽介くんの部屋から渡り廊下まで歩く


香留には謝って、ちゃんと話した方がいいよね


これで一つ、陽介くんのことが分かった


見た目からは想像できないけど、陽介くんはきっと

すごく繊細なのかもしれない


冷血だなんて、ただの私の思い込み


陽介くんの喋る一言一言には、今までの人生を意識してる分、重みを感じる



私はそう読み取ったんだけど、


当たってると思う



ガチャ…


渡り廊下の扉を開けようと手を伸ばした時、すぐ後ろの方から聞こえてきた音


おそらく陽介くんの部屋


なぜか期待した私は、振り返って唖然…………




「凜…」


そう気まずそうに私を見る人


私………やっちゃいました…?


「……連…い、いたんだ」



陽介くんの部屋から出てきた連は、恥ずかしそうな…気まずそうな顔で、そして私の目を見ない


「うん…。勉強してたからさ…。」

「そうなんだ…」


「あ、俺まだ勉強残ってるから。じゃおやすみ!」

「へ…あ、おやすみ」


連は私を通り越し、渡り廊下の向こうに消えた


確認もしなかった私がバカだった


連が部屋にいるってこと

考えれば分かったことなのに…



私のこの衝動的な行動力


まじ勘弁………泣




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