億万色Love
次の日、朝
私はいつも通り、最寄のバス停でバスを待つ
昨日、陽介くんに言われたことを香留に伝えなきゃいけない
っていうかさ…
私って伝言係…?
そう思った私は人間的に寂しいと感じた
香留の恋のキューピット
香留のためなら仕方ないのだけれど、陽介くんに知られた以上この先、気を緩めることはできない
珍しく恋に小心者になりつつある香留のために、私がやらねば!
陽介くんの中身も少しずつだけど分かってきてる
最初の陽介くんとは大幅に見方が変わった私は、香留の恋を実らせようと改めて誓った
バスが来る前に香留にメールを送った
朝、理工学部に顔出すから。とだけメールを送ると、返信はすぐにきた
【了解♪今聞きたい気持ち抑えて待ってまーす(^^ゞ笑】
ただ陽介くんの情報を知りたいだけなのに、まさかお呼ばれするなんて想像してないよね、香留……。
でも、これもチャンス
内容はさて置いて、好きな人の家に好きな人から呼ばれたなんて、嬉しいに決まってるよね
そういうの分からないけど………
きっとそう。
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