億万色Love
「香留?家の鍵どこ?着いたんだけど‥起きてよ」
「スー…スー…」
静かな空気の中、香留の寝息だけが聞こえる
香留のバッグの中を探すけど、鍵が見つからない…
「家の人起こせば?」
「そんなことしたら迷惑でしょ」
「俺らが迷惑してんだろ」
「まぁそうだけど…‥」
すると男は抱き抱えた香留を‥
ドン…っ!!!!
「ちょっと…!何してんのよ!!」
そのまま下に落とした
「こうでもしないと起きないだろ」
「だからって落とさなくても」
下に落ちた香留は当然目を覚ました
「ん…〜?あれ、…ナナ?」
「やっと起きた…‥体痛くない?」
「体?…別に?」
……あんたって人は一体全体どうなってんのよ…!
「なんでナナがいるの…?あ、陽介くんだぁ〜!」
この人、ようすけっていうんだ‥
「はぁ‥香留が寝ちゃうから大変だったの!いいからもう部屋に行きなよ」
「え…、陽介くんとまだいたい〜!」
香留…寝ぼけてんの?
それともまだ酔ってる…?
腕を掴みながら、なんとか香留を部屋に連れ込んだ
ベッドにダイブした香留はすぐ静かになった
…‥寝たのね‥
「はぁ‥」
疲れた‥
私も一緒に寝させてもらおうかと思ったけど、明日も朝から忙しいし帰ることにした
ため息混じりのあくびをしながら外に出ると、家の前にはまだあの男の姿があった…‥
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