億万色Love

「「「…………」」」

気付いたら周りは静かで、視線は二人に向けられていた



「はは…迫力があっていいな…」


「そうだな…すっかり意気投合してる…」


苦笑いで話すみんな


「「してない!!!!」」



その後も私と陽介くんは険悪なムードのまま、歓迎会とやらのパーティーは終わった


そして私は誰よりも先に家に帰り、部屋に一直線した


窓から見える、条地家の庭を見ながらため息をもらす


なにが"男みたいな性格"よ!!

なにが"美味しいもんもまずくなる"よ!!


あんな感情もクソもない男なんて大嫌い!!


もう…帰りたい…


前の家に帰りたいよ…



"この話は冗談だ"って言ってよ、父さん…


今なら笑って許すからさ


だから…早くここから出ようよ…‥





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