億万色Love
「陽介どうかしたか?」
陽介くんの変な質問におじさんは心配そうに聞いた
「いや別に。ただ…こんな女とご飯食べてると美味しいもんもまずくなるってだけ」
……!
「ちょっとあんたね!!」
さすがにひどいんじゃない?!
しかも私の家族もいるのに、よくも平気で言えたもんね!
「陽介、なんてこと言うんだ。凜ちゃんに失礼だろ。」
「そうだ。昼間も凜ちゃんに冷たくしたりして、女性なんだからもっと丁寧に接しろよな」
おじさんと春人くんが代わりとなって反論してくれた
すると陽介くんは、なぜか笑いながら…
「女性?こんな迫力のある女なんて見たことないけど。丁寧に扱ってたら、こっちが疲れる」
「陽介!!」
あぁそうですか…!
それは結構結構!!
私だってあんたなんかに丁寧に扱われたくないったら!!!!
思っただけでも寒気がする…
「私だって、あんたの横でご飯食べてると食欲なくなる!こっちから願い下げよ!!」
「へー。…のわりにはもう皿の中身からっぽだけど?」
「…これはっ…!き‥今日は特別お腹が空いてただけよ‥、誰かさんがあんな重たいカゴを引かすから!!」
「家まで荷物を持ってやったのは俺だ」
「頼んだ覚えない!」
「女のくせに男みたいな性格しやがって。"ありがとう"の一言も出ねぇのかよ」
「そっちこそ、タクシー代払ったこと"どーも"だけだったじゃん!もっと丁寧に言われなきゃ満足しないんですけど!」
「そりゃどうもありがとうございました!!」
「どういたしまして!!」
キーーーーッ!!!!!
なんなのこいつ‥!
最低最悪だよ!
こんなやつと隣同士?
同じ大学?
ぜぇ………ったいムリ!!!
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