億万色Love




確かに

香留がいてくれれば、私だって早く慣れると思う


ここに来る前に香留が言ってたな…


"私もS大に行く!"


でも…


"陽介くんと同じ大学に行きたい!"


…だもんなぁ…



香留がS大に転校しちゃったら、なんか…大変なことになりそうである意味怖いよ


「あのぉ……」


香留が口を開いた


「私…ここで頑張りたいです!みんなに付いていけるように精一杯努力します!だから、その話を引き受けさせてくださいっ!!」


力一杯にそう言った香留におじさんも満足そうな表情を見せた


ま、そうなるよね…


陽介くんと同じ大学に行きたいって言ってたばっかりだもん…


断る理由がないか…


でもさ、私たちってこんな簡単にS大に入れちゃってるけど


おじさん…

大丈夫なのかな…



「香留さんも判定はAだな。だから試験はないから」


「……?」


おじさんはパソコンを開いて、判定やらなんだの説明してくる



判定……A?



「なんの話…?」


横から耳元でつぶやく香留


「分かんないけど、とにかく試験はないらしいよ…?」

「うん…」


私もおじさんの推薦だからって試験はなかった


でも確か……

"香留さんも"


ってことは私も?


「おじさん、それ何ですか?」


考えても分からないので聞いてみた


悩んだ時には即質問!…ってね。



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