億万色Love



「ん?これは君たちのデータだよ。」

「データ?」

「……あぁそうか。凜ちゃんも知らなかったかな…。A大の学長はわしの甥っ子がやってるんだ。だから、わしも管理や指示を出したり、色々なことを今までやってきてたんだよ。」


「甥っ子?!…って、そんなの知らなかった…」



おじさんの甥がA大の学長?!


思い出せば、学長は若かったような気もするけど…


まさか

S大と繋がりがあったなんて………


「A大とS大は姉妹校みたいなもんなんだよ。まぁ確かにレベルには大差があるが、中にはS大の平均を超える能力を持った生徒がA大にもいるんだ。そういう生徒にS大の転入を薦めてきていたんだよ。今までにも何百人とこっちに来ている。わしの甥っ子もS大に転入することを喜んでいてな、凜ちゃんのこともすごく喜んでいたよ。」



A大とS大が姉妹校…?


ほんと…


大差ありすぎでしょ…(汗)



知らなかったな…

S大に転入した人なんかいたんだ

それで私と香留のデータを知ってたんだね


「君達二人はなかなかの評価だよ。凜ちゃんは外国語だけのデータだと判定はSだ。」


「うっそ!?」

「香留さんも理数科の判定はSだ。」

「うっそ!?」


「判定がAにくれば、試験なしで転入できるようになっているから、凜ちゃんも香留さんも試験はなしということ。理解できたかな?」

「「…‥はい」」



私と香留って‥‥

意外と天才だったの‥?!


父さん…


"知り合いの推薦だから試験はない"

って言ってたけどさ、


ほんとは私の力だったんじゃん♪V




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