億万色Love
「ただいま」
「おかえり。学校はどうだった?」
帰宅するなり、父さんは笑顔で聞いてきた
「うん…なんとか大丈夫そう」
「そうか。これからご飯だから、荷物置いたら隣にきなさい。父さんたちは先に行ってるぞ」
「うん」
部屋に入り、一呼吸………
誰も知らない陽介くんの世界か……
中西さんの話しを思いだし、私はベッドにダイブした
「私の魅力って…なんだろ」
生まれて21年
人を愛することなんてなかった
常に恋に走る香留が近くにいても、感心がなかった
おじさんの話や
香留や中西さんの真剣な想いを目の当たりにした凜は
少しずつ愛とは何か…
考え始めたのだった……
「凜、なにやってんの」
「……?!」
慌てて起き上がると、部屋の入口には連が立っていた
「連か……びっくりした。もぉ勝手に開けるなって言ってるでしょ!」
「いや、開いてたよ。汗」
「………あぁ、そう?」
なんか、このシチュエーション前にもあったような……?
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