一途に…
朋輝はまだ来てないみたい
とりあえずベンチに
座って待つ。








文字の中でしか
会話したことないのに
うまく話せるのかな。
やっぱり話題とか
作んなきゃだよね。
何話そう…
高校生活のこととか?
勉強の進度とか?


だめだめっ
がり勉みたいじゃん


どーしよ…















あっ!きた!
思わず立ち上がるあたし





「…どーも」




気まずそうに
笑いかけてきた。




「どーも」




そう返すのが精一杯。















……








「あのさ」


切り出したのわ朋輝。




「罰ゲームでさ
会ってこいって」




「え?」



ば、ばつげーむ?
あたしで?



予想外の言葉に
少しショックを受ける




「友達と遊んでたの?」


「おう。
ゲームしててさ。
あいつらグルに
なってるんだぜ。
勝てるわけないよな」



そう言って小さく笑う。



「そーだね」




あたしも答える。
でも頭のなかは
他のことで頭がいっぱい




家が近いから
あたしなのかな
罰ゲーム…
これって悪い意味だよね



不安が募る。









「そういや、
ちいと話すの
初めてじゃね?」




「うん。」





「てか緊張してんでしょ?」


意地悪そうに見てくる。




「し、してないから!」



「あはは。嘘ばっか」






でもそんな不安も
気にならないくらい
話せてることが
楽しかった。
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