天使な執事と悪魔な執事
外に立ったままの翡翠さんは野次馬達に頭を下げている。

「大変お騒がせ致しました…失礼いたします」

丁寧な口調でそう話し終えるとあたしが座った隣に座り込んだ。

「お待たせ致しましたお嬢様…参りましょうか」

「は、はいぃ…」

力なく答えるしかなかったあたし。

まだ朝だっていうのにかなり疲れちゃった。

朝食抜きだし…余計にねぇ。

運転席にいた琥珀さんは翡翠さんが乗り込んだことを確認すると車を走らせた。

運転は琥珀さんの口調からは考えられないような優しい運転だった。

心地好くて、長時間乗っていたら眠ってしまいそう。
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