天使な執事と悪魔な執事
琥珀さんの態度にイライラしていたあたしだっけど、翡翠さんがそれを感じ取った様子。

「琥珀っ!!お嬢様を侮辱することは許さない…たとえお前でもな」

さっきまでニコニコしていた翡翠さんの顔は険しいものに変わっていた。

普段優しい人が起こると怖い…と言うけれどそれはあたってるなぁ、と思った。

喧嘩が始まってしまいそうな雰囲気に車内は包まれた。

こ、こんなところで喧嘩されたりしたらあたし…どうしたらいいのよ。

「あ、あの。あたし気にしていませんから…喧嘩しないで下さいねっ!」

そういって下を見つめるあたしをみて翡翠さんが。

「…お嬢様、ありがとうございます。不出来の弟を許して頂き…ありがたく思います」

そういって下を見つめるあたしにハンカチを手渡してくれた。

いつの間にかあたしの目から熱いものが流れていた。

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