天使な執事と悪魔な執事
キョトンとしたままあたしは翡翠さんが差し出した手を掴みゆっくりと立ち上がった。


運転席にいた琥珀さんも既にあたしの側にいて…。


手を差し出している。


掴めっ…みたいな俺様な顔してる。


琥珀さんの態度はあんまり好きじゃないけど…掴まないと、なんか言われそう。


あたしは仕方なく琥珀さんの手を掴んだ。


イケメン二人にエスコートされているお姫様になったような気分。


あたし自身はただの庶民でしかないけどね。


…悪い気分じゃなくなってきている今の状況がなんだか怖い。


はっ!?イケナイわ伊織…雰囲気に飲み込まれちゃ駄目。


あたしは首を思いっきり振って自分にいいきかせた。
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