≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
リンコは 持っていた タオル地のハンカチを
ギュッ握りしめることで 身体の震えを
最低限にしようと 努力しているようだった
このタオル地のハンカチは ここのナースが
貸してくれたのだと リンコは後で教えてくれた
この状況からして 恐らく ハルには
まだ 何も 知らされていないだろう・・・
この3Fに 入院している ハルは
きっと 何も知らずに 個室に居るのだろう
オレは この事を ハルに知らせに
行くべきかどうか 迷った
しかし 今のハルに このことを知らせて
なんになるだろう・・・
ハル自身 元気にならなければ いけない時に
「ハルには・・・今日お見舞い行くこと
言ってあるの?」
オレは リンコに恐る恐る 尋ねた
「ううん! ビックリさせようって・・・
剛と話してたから 言ってない・・・」
「そっか・・・」
「ねぇ 奥村くん・・・ ハルと仲直り
してよ!・・・なんか・・・みんな・・
みんな バラバラになっちゃうよっ!」
泣き腫らした目で リンコは その後も
何度も ハルとの仲直りを 頼んできた
あまりにしつこく 言ってきたので
オレは 病室に行ったふりだけでも
しようと思った
とりあえず 3Fまで行って
『ハルは 寝てた』
とでも 言おう・・・
そう思い リンコの隣から
立ち上がった時だった
ギュッ握りしめることで 身体の震えを
最低限にしようと 努力しているようだった
このタオル地のハンカチは ここのナースが
貸してくれたのだと リンコは後で教えてくれた
この状況からして 恐らく ハルには
まだ 何も 知らされていないだろう・・・
この3Fに 入院している ハルは
きっと 何も知らずに 個室に居るのだろう
オレは この事を ハルに知らせに
行くべきかどうか 迷った
しかし 今のハルに このことを知らせて
なんになるだろう・・・
ハル自身 元気にならなければ いけない時に
「ハルには・・・今日お見舞い行くこと
言ってあるの?」
オレは リンコに恐る恐る 尋ねた
「ううん! ビックリさせようって・・・
剛と話してたから 言ってない・・・」
「そっか・・・」
「ねぇ 奥村くん・・・ ハルと仲直り
してよ!・・・なんか・・・みんな・・
みんな バラバラになっちゃうよっ!」
泣き腫らした目で リンコは その後も
何度も ハルとの仲直りを 頼んできた
あまりにしつこく 言ってきたので
オレは 病室に行ったふりだけでも
しようと思った
とりあえず 3Fまで行って
『ハルは 寝てた』
とでも 言おう・・・
そう思い リンコの隣から
立ち上がった時だった