≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
病院の 自動扉が開き
誰かが入ってきた
「!」
ハルの 母親だった
昨日 あんな帰り方をしていたので
オレは バツが悪かった
それに ハルの昨日の様子で
オレとの間に『何かあった』と
気づいているに 違いない
オレは ハルの母親に
気づいていないフリをした
しかし そんなのは 全く無駄だった
勿論 ハルの母親も 日曜の外来客に
目を奪われたが
それと 同時に リンコが
「ハルの おばさん!」
と叫んだのだった
その リンコの声に オレは
初めて ハルの母親の存在に
気づいたフリをした
「あらっ? リンコちゃん?
どうしたの?・・・奥村くんも・・・」
リンコは ハルの母親に
飛び付くように 抱きついた
「うわああああーーん」
ハルの 母親は 少し戸惑った様子では
あったが 両手は しっかり
リンコの 背中を さすっていた
そんな 病院中に響き渡りそうな
リンコの 泣き声にも
ガックリと 肩を落としたまま背中を丸め
坂本の母親は 一人 手術室の前に座っていた
「リンコちゃん? リンコちゃん!
どうしたの? 何があったの?」
ハルの 母親が 優しく尋ねれば尋ねるほど
リンコは わんわん 泣いた
誰かが入ってきた
「!」
ハルの 母親だった
昨日 あんな帰り方をしていたので
オレは バツが悪かった
それに ハルの昨日の様子で
オレとの間に『何かあった』と
気づいているに 違いない
オレは ハルの母親に
気づいていないフリをした
しかし そんなのは 全く無駄だった
勿論 ハルの母親も 日曜の外来客に
目を奪われたが
それと 同時に リンコが
「ハルの おばさん!」
と叫んだのだった
その リンコの声に オレは
初めて ハルの母親の存在に
気づいたフリをした
「あらっ? リンコちゃん?
どうしたの?・・・奥村くんも・・・」
リンコは ハルの母親に
飛び付くように 抱きついた
「うわああああーーん」
ハルの 母親は 少し戸惑った様子では
あったが 両手は しっかり
リンコの 背中を さすっていた
そんな 病院中に響き渡りそうな
リンコの 泣き声にも
ガックリと 肩を落としたまま背中を丸め
坂本の母親は 一人 手術室の前に座っていた
「リンコちゃん? リンコちゃん!
どうしたの? 何があったの?」
ハルの 母親が 優しく尋ねれば尋ねるほど
リンコは わんわん 泣いた