Dear…愛しい君へ
「なぁオレとまた付き合わねぇ?」

そう言われてなぜか
愛しく思ってしまったんだ。

頭で考えるよりも先に口が「うん」と言っていた。


久々に交わしたユウキとのキスは
懐かしい思いになるもので。

一度お互いを知っている私達にとって
友達から再び恋人になるのは想像以上に簡単だった。

同窓会の計画を立てるなんていう
当初の予定なんてすっかり忘れて夕方にはユウキの家を出た。

今、思えばそれもユウキの思惑通りだったのかもしれない。
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