Dear…愛しい君へ
「はいはい。やろっか!
みんなのアドレスとかならだいたいわかるけど…。
どうする?先生呼ぶ?」



話しかけながらユウキのベットに腰掛ける。

そこが定位置だった。


「でも別の学校に行っちゃったんだよね?
電話番号とかなら私わかるけど…。
どうする?」


「……。」



「ユウキ?」


返事をしないユウキを変に思って顔を上げた時だった。

無言で後ろから抱きつかれた。



へっ!?
何!?
もしかして今ユウキ私に抱きついてる!?



「ユウキ…?」


「オレ実は…。
彼女と別れたんだよね。」

「…知ってる。」


ユウキと彼女のマヤちゃんは私の友達でもある。

確か中3から付き合ってるから1年か…。

ユウキとマヤちゃんが別れたのは友達に聞いて知っていた。

「あの2人別れたんだって。
何かマヤがなかなかヤらせてくれなかったかららしいよ。」

って。


「知ってんだ。」

ユウキが抱きついたまま話す。
声からは感情が読みとれなかった。
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