ブルービースト

「やっぱり元気だな」


「うん。よかった」



そんなのどかな会話がシスブラコン兄妹で交わされる。



それからブロードはいそいそと朝ごはんを食べに食堂へ消えた。




フロアリビングの隣にある食堂から、彼と食堂のおばちゃん(通称ランさん)の愉快な笑い声が届く。





「ほんっとに、まだ仕事あるのに寝坊なんて…」


「まぁまぁ、日曜だし大目に見てやれ」


「何でですか。日曜だからといって、敵が攻めてこないわけではありません」


「それは書類の仕事とは関係なくないか?」



レイツのごもっともな言葉にもユノはそんなことないとシラを切った。


それをレイツの腕にくっつきながらシエラは見て、そして口を開く。




「でもブロードさん、日曜は思いっきり休みモードだし…。」


「そうそう、そこなの。何回言っても日曜は休みだって言い張って。サラリーマンじゃないんだから」



そのユノの愚痴にクスクス笑うシエラ。




そうしているうちに、早くもブロードが帰ってきた。




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