1億の☆


『3年A組保科さん、保科音水さん。

至急、職員室まで来てください。』



ピンポンパーン、と気の抜けた音がしたと思ったら自分の名前が呼ばれた。


ちらほらと私の方を気にするクラスメイト達。


それほど仲がいいわけでない彼らの好奇の目に居心地の悪さを感じる。



まぁ、呼ばれたのだから行くしかない。

心当たりがないわけでもないし・・・・・。




私はそそくさと帰りの支度を済ますと、職員室へ向かった。
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