1億の☆
「すみません、もう少し待っていただけませんか?」
けれど提出期限は1週間前に過ぎている為、一応謝っておく。
「かまわんが・・・・、珍しいなお前が。
いつも嫌みな位すぐに提出するのに(笑)」
「嫌みだなんて人聞きの悪い言い方しないで下さいよ。
自分の気持ちに自信があっただけです。」
顔を歪めて笑う担任に微笑んで答えると、「それを嫌みと言わないのか?」と小さな呟きが聞こえたがあえてスルーした。
「とにかく、なるべく早くだしてくれよぉ~。」
やる気のなさそうな声に見送られながら、今度こそ職員室を後にした。