1億の☆
「新しい制服??」
「ああ、お前には来月から藤ノ宮学院へ転学してもらう。」
そこまで聞いて、コイツの突然の出現ですっかり忘れていた、担任との今日のやり取りを思い出す。
「アンタ、勝手に人の退学届け出さないでよね!
私転校する気一切ないから!!」
大声で抗議すると、こちらを向いたコイツと目が合った。
色素の薄い、茶色いその瞳からは、何を考えているのか読み取ることは出来ない。
「藤堂家の嫁になる以上、藤ノ宮位出ていてもらわなくては困る。
それにお前高3だろ?大学受験のためにも藤ノ宮の方がいいだろ?」
勉強は嫌いじゃないけど、ここまでさも当たり前のように言われては頭にくる。
それに私は・・・・・
「何度も言うけど、アンタの嫁になる気はない。
・・・・・・・それに私、大学受験する気ないから。
高校出たら就職して借金返すから。」
大学に通うお金も時間もないから・・・・・・。