私は先生
払い除けた手はそのまま拳になり

ガシャンー

薬品の置いてあるボックスに叩きつける雪


ごめんなさい…
私がいけないの…

「誰かに見られる前にでてって…」

「くそっ…!」


制服を拾い上げなんとも言えない表情


「それと…」


私は止めをさすかの様に


「保健室の出入りは禁止。今後は…こないで」


辛く
悲しい言葉



「はっ…来るかよ!こんな…」


言葉が出ない
雪は笑って


「バイバイ」


そう言って
私を見ずに出ていく
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