緑の魔法使い
そうしてお嬢様の背中だけ薬を塗る事になったのだが、説得する前にお嬢様はあっさりと襖を開けてくれた。
おや珍しい。
なんて思うも束の間

「この臭い、羽鳥は耐えれて?!」

道連れが欲しかったらしい。
いや、確かにすごい臭いだが、締め切った空調の効かない部屋ではこの臭いの充満加減はひどい物がある。

「窓を開けてはいかがですか?」
「網戸があるとはいえさっきから虫がすごくってそれ所ではありません!」
病院並みの清潔な環境で育ったお嬢様にはこの野生の世界はそれだけでストレスの溜まる模様。
「それならさっさと薬を塗りましょう。お背中を・・・」
「うん」
そういって肌をこすらないようなゆったりとしたワンピースを上半身だけ露にした。
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