緑の魔法使い
朝になっても熱は引かず、結局昼になる頃漸く熱が下がり始めた。
朝まで看病してくれていた橘君は朝食を食べた後自室で休むという事を羽鳥から教えてもらった。彼はどうやら徹夜して私の面倒を見てくれたらしい。
朝早く目を覚ました綾瀬川と6時ぐらいに交代したという彼はそれからずっと起きてきた様子は無いという。
体が起せるようになった頃になって橘君も起きてきた。
一晩意識が浮上する度に橘君の手に縋ってた私としては、恥かしい所も全部見られたとき以上に恥かしくって、つい布団の中に潜ってしまうも、
「食欲はある?」
聞かれれば、ずーっと口にしていたものは水ばかりで、おなかがすいていた事にやっと気が付いた。
「ちょっと空いた・・・かな?」
「うん。お粥ぐらいなら大丈夫だよね」
すぐに羽鳥が動いてくれて、橘君の指示の下真っ白の何の味付けもない白粥を作ってくれた。
だけど、どうせ味覚は麻痺していて判らないのだし、ここにきて薄味で過していた私としては今ではすっかりなれた味だった。
朝まで看病してくれていた橘君は朝食を食べた後自室で休むという事を羽鳥から教えてもらった。彼はどうやら徹夜して私の面倒を見てくれたらしい。
朝早く目を覚ました綾瀬川と6時ぐらいに交代したという彼はそれからずっと起きてきた様子は無いという。
体が起せるようになった頃になって橘君も起きてきた。
一晩意識が浮上する度に橘君の手に縋ってた私としては、恥かしい所も全部見られたとき以上に恥かしくって、つい布団の中に潜ってしまうも、
「食欲はある?」
聞かれれば、ずーっと口にしていたものは水ばかりで、おなかがすいていた事にやっと気が付いた。
「ちょっと空いた・・・かな?」
「うん。お粥ぐらいなら大丈夫だよね」
すぐに羽鳥が動いてくれて、橘君の指示の下真っ白の何の味付けもない白粥を作ってくれた。
だけど、どうせ味覚は麻痺していて判らないのだし、ここにきて薄味で過していた私としては今ではすっかりなれた味だった。